寒風と
陽の光が生む
自然の恵み
夏には緑色の青々としたサツマイモの葉が一帯を覆い
冬には干し芋づくりの蒸気があちこちに立ちのぼる茨城県ひたちなか市。
寒風吹く晴天の下に広げられる黄金色の干し芋は冬の風物詩です。
先代がこの地で干し芋を作り始めて30年以上。
「おいしい干し芋」とは何かを考えながら、伝統的な農法、干し芋加工法に
科学的根拠に基づく改良を加え、日々試行錯誤を重ねてきました。
たどり着いたのは、天日干しならではの食感と、優しい甘さの干し芋です。
今となっては珍しくなった本物の干し芋を、是非ご賞味ください。
農蜂舎だより
干し芋について
サツマイモづくりは土壌づくりから始まり、優れた親株からしっかりと根付く苗を作り、厳しい夏の暑さをサツマイモ自身が乗り越えられるように苗の植え付け、生育期の管理を行います。古くからこの地で干し芋に加工されてきたサツマイモは「たまゆたか」という品種でしたが、近年では「べにはるか」をはじめとする品種が主流となっています。品種ごとに好む生育環境があるので、いくつもある畑ごとに異なる水捌けや日照条件、土壌の性質などを考慮しながら、良質な干し芋となるサツマイモが収穫できるよう日々試行錯誤を重ねています。
農蜂舎ではこの地域で昔から行われてきた「天日干し」による干し芋づくりをおこなっています。秋に収穫したサツマイモはキュアリング処理※をしたあと二ヵ月以上熟成させ、十二月から干し芋への加工が始まります。蒸したサツマイモの皮を熟練のスタッフが素早く丁寧に剥き、スライスして、一枚一枚すだれに並べ天日の下でじっくり乾燥させます。そうしてできた干し芋をさらに選別して商品として箱詰めをしています。冬の乾燥した海風によって適度に水分を飛ばすことで引き出される独特な歯応えと旨味は近年主流となっている機械乾燥による干し芋には無い奥深さがあります。
※サツマイモを33℃で72時間置くことで、掘った時にできた傷口を
コルクのようなかさぶた状にして雑菌の侵入を防ぐ処理
干し芋づくりが最盛期を迎える十二月から翌年三月の間、大量のサツマイモを蒸しては剥き、切っては並べる作業を担うのは先代の頃から来てくれているスタッフ達です。湯気が立つほど熱いサツマイモの皮を一本一本手作業で手早く剥いていく熟練の技には目を見張るものがあります。平干しに比べてより乾燥に手間が掛かる丸干しの干し芋づくりを担うのは、農業と社会福祉の結びつきを目的とした農福連携施策によりお願いしているスタッフの方々。小ぶりなサツマイモを丸ごと十日から十四日乾燥させることで、質の高い丸干し芋へと仕上げていきます。
干し芋づくりは、たくさんの人によって支えられているのです。
農蜂舎の商品紹介
甘くて美味しい
“干し芋の定番”
農蜂舎の干し芋は、太陽と乾風の下で二日から三日ほど天日乾燥をさせ、さらに乾燥状態に応じた仕上げ乾燥をすることで水分の微調整を行なっています。農蜂舎の平干しは、しっかりとした食感と芋の風味と甘さ、鼈甲のような優しい色合いが特徴の定番商品です。
甘みが
ギュッと詰まった
希少な干し芋
丸干しは小さめサツマイモを丸々一本そのままの形で乾燥させた干し芋です。
小ぶりのサツマイモを選別し、蒸して形が崩れないように一本一本丁寧に皮を剥いて
天日でじっくり乾燥させます。完成までに平干しの倍の手間暇がかかる希少な干し芋。
生キャラメルのようなしっとりとした食感で、よりサツマイモの風味と甘さを感じられます。
スイーツのような干し芋がお好みの方におすすめの一品です。
※販売期間(12月〜3月)内で複数回に分けて販売致します。
※一度にご用意できる数量に限りがございますので予めご了承ください。
季節の味を
お届けします
四季を通じてさまざまな植物や木が花を咲かせるこの土地ならではの花粉蜜がブレンドされた西洋蜜蜂の蜂蜜です。
農蜂舎で蜂蜜を収穫しているのは年に三回ほど。春に採れる蜂蜜は菜花やアカシアなどの花粉蜜が含まれており、白詰草のような匂いが感じられる優しい甘さです。初夏に採れる蜂蜜には栗やミカン、柚子、金柑といった柑橘の花粉蜜が含まれており、さらっとしていますが柑橘の皮のような風味が感じられます。収穫される季節によって異なる味と風味をお楽しみください。
干し芋を買う
すべてのお客様に販売をしたいところではございますが
年毎の芋の収量・加工量・品質管理により左右されるため、ご用意できる量に限りがございます。
購入希望の方は、問い合わせフォームから内容欄へ
「 平干し芋購入希望 」と記載の上、送信をしてください。
担当者から折り返しご連絡させていただき、購入方法のご案内を致します。
また、農蜂舎の公式LINEへお友達登録をいただけますと販売開始時にご連絡を致します。